研究室を選ぶことは大学を選ぶことよりも重要と言われています。
実際、研究室を選ぶことによって今後の学生生活や人生は大きく変わっていきます。
大学院に進学する予定の人は特に、これからの研究生活や人生をより良い物にするために慎重に決めなければなりません。
今回はそんな方のために、実際に理系の研究室に配属されている僕が、理系大学生の研究室の選び方を解説していこうと思います。
この記事の内容
- 研究室配属に有利になるために必要なこと
- 研究室を選ぶ際に気をつけること
- 研究室訪問について
目次
研究室配属に有利になるためには
研究室の配属方法は大きく分けて、以下の2つに分かれます。
- 成績による振り分け
- くじ引きによる振り分け
大学によって細かい仕組みなどは異なると思いますが、まず、成績による研究室の振り分けが行われます。
成績による振り分けでは希望の研究室に行けない場合、くじ引きを行なって、ランダムに研究室の振り分けが行われます。
そのため、希望の研究室に入る確率を上げるためには、大学の成績を上げる必要があります。
研究室の配属に使われる大学の成績は1年次のものも含まれるので、行きたい研究室がある場合はしっかり良い成績を取っておきましょう。
以下に勉強法の記事のリンクを貼っておくので、気になった方はご覧ください。
-
参考成績を爆上げできる理系大学生の勉強法 5選
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-
参考効率的な勉強テクニックまとめ【学生・資格勉強をしている人必見!】
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研究室を選ぶ際に気をつけること
自分のやりたい研究内容か
研究室を選ぶ上で最も重要なことは、自分のやりたい研究内容かどうかではないでしょうか。
研究室に入っても自分の興味のないことをやるのは苦痛ですよね。
ただ、研究内容について注意しておきたいこともあり、
- 研究内容は研究室の都合によって決められることも多い
- 自由に自分の研究内容を決められるわけではない
といった現実もあります。
そのため、研究に期待しすぎたらがっかりしてしまうかもしれません。
ただ、研究についてはやってみないとわからないことも多いので、初めは大まかにやってみたいことを考えてみるのが良いでしょう。
教授の人間性が自分に合っているか
続いては、教授の人間性が自分に合っているかどうかです。
研究室では教授が会社で言う上司のようなものなので、教授と相性が合うかは重要です。
教授も人間なので厳しい人や優しい人、学生に教えることに熱心な人や、学生を放任している人など様々です。
しっかり研究したい人は教授が学生の教育に力を入れている教授がおすすめですし、楽に卒業したい人は学生を放任している教授が良いでしょう。
また、研究室によってはアカハラをする教授もいるので、慎重に選ぶようにしましょう。
人間関係は良好か
教授の人間性も大事ですが、研究室内の人間関係も大事です。
研究室内の人間関係でもみるべきポイントは様々あります。
- 先輩は優しくて、研究について教えてくれるか
- 教授や研究員の方にも質問しやすい環境か
- 研究室内に活気があり、楽しく過ごせそうか
などについて見ておきましょう。
研究室はどうしても閉じたコミュニティになってしまいがちなので、人間関係についても考慮しておきましょう。
研究資金が潤沢にあり、設備が充実しているか
研究資金が潤沢にある研究室のメリットはたくさんあり、
- 最新の研究設備を使えて、より良い研究ができる
- 国際学会がある場合は海外にも研究費で行ける
- 研究室内の備品(PCなど)が充実する
などがあります。
研究で成果を出したいのならば当然、実験設備にもお金をかける必要があるので、研究資金を多く持っている研究室が良いでしょう。
研究資金があまりもらえていない研究室では、学会発表の際の旅費などを負担しなければならないところもあるようなので、資金の件についても事前に聞いておきましょう。
コアタイムがあるか
コアタイムとは1日のうちで必ず研究室にいなければならない時間のことです。
自由な研究室ではコアタイムがないことも多いです。
コアタイムを指定している研究室は平日9~17時などのところが多いですが、中には平日9~21時などをコアタイムにしているブラック研究室もあるようです。
プライベートを大事にしたい場合はコアタイムがない研究室や、あまりコアタイムが厳しくない研究室を選ぶようにしましょう。
理論系か実験系か
理系の研究室には大きく分けて、理論系か実験系の2つがあります。
理論系と実験系の違いを以下にまとめます。
理論系 | 実験系 | |
拘束時間 | 少なめ | 多め |
作業場所 | 家でもできる | 研究室に行かないといけない |
人間関係 | 希薄になりがち | 仲間と仲良くなれる |
やること | 頭で考えたり、プログラミングとか | 実験 |
理論系の研究は家でもできるので、時間を自由に使える傾向にあります。
僕の研究室で理論系の研究をしている人は、「成果さえ出せればいつどこで作業しても良い」というスタンスのようです。
その代わり、理論系の研究では研究室に行くことが少なくなって、人間関係が作りにくくなってしまうかもしれません。
一方で、実験系では研究室に行って研究することになるので、時間的な拘束は多いでしょう。
どちらが良いかは人によって異なると思うので、よく考えて選びましょう。
卒業後の進路はどうか
最後に卒業後の進路についてです。
卒業生は学部で就職する人が多いのか、修士課程まで修了する人が多いのか、その後どのような会社に就職しているかについて調べておきましょう。
大学院に行く予定の人は、大学院に進学する割合が大きい研究室の方が良いでしょう。
また、卒業後にどのような会社に就職しているかも、今後の人生に大きく関わってくるので大事ですね。
研究室訪問について
研究室に配属される前に研究室訪問をすることはとても重要です。
研究室訪問をする際には上記の「研究室を選ぶ際に気をつけること」を参考にして、教授や先輩に質問してみてください。
実際の研究室の雰囲気を知ることができるので、気になる研究室には積極的に訪問していきましょう。
また、わからないことがあったらメールで教授に質問してみるのも良いですね。
まとめ
今回は理系大学生の研究室の選び方について解説して見ました。
自分に合った研究室を選んで、良い大学生活にしていきましょう!
最後までご覧いただいてありがとうございました。